平戸の菜種油 たねのわ搾油所

平戸「たねのわ搾油所」の菜種油です。

昨年末ごろの話です。ある地元冊子の取材時に、ライターの方から興味ある男性の話を聞きました。

その男性は年の頃は30台半ばくらい。長野県出身で会社員時代に転勤で佐世保に移り住み、この地が好きになり遂には会社を辞めて佐世保に住み着いたとのこと。そしてこの男性は何をしだしたかというと、平戸の山中の古民家(古い農家の家と納屋)を借りて移り住み、ここで菜種油を作り出したのです。

私はこの男性にとても興味を持ち、是非会ってみたいと思いましたところ、直ぐにライターの方が繋いで下さり、お会いすることができました。

男性はの名は青木陽馬さん。青木さんはとてもにこやかで、温和で、物腰の柔らかい、落ち着いたトーンで話をされる方でした。

そして搾油所を起業されるまでの経緯とか、菜種油の話をゆっくり聴きました。

 

「この人が作るものは美味しいだろう。」とそんな空気がスウーッと心に響いて来たのです。

私は先ず油1本いただき、その日からあらゆる料理に菜種油を使いまくりました。

熱した鍋に油をスーッと落とし、香りを確かめます。

何とも柔らかい花のような香り、そしてその後にはバターのようなまろやかで深い香に変わる。しかし、目玉焼きとかでも焼き上がりは素材の味を邪魔しない。

サラダにも使ってみました。ハーブ、塩、コショウと菜種油、そして「でばた」で販売している川添酢造の梅のお酢を加えて美味しいドレッシングの出来上がりです。

なんともヘルシーで美味しい。

菜種油は菜の花の種から作られます。菜種は以前は国内自給率100%だったそうですが、現在は0.04%まで落ちているそうです。

青木さんは原料の菜種を色々と試してみて、現在は北海道産を使用しているとのことですが、これから菜の花の栽培を研究して、地元平戸で自分で栽培していけるようになりたいと仰ってました。

 

いつの日か、平戸に広がる菜の花畑を見たいですね。